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医学知見の値段



先日、facebookのタイムラインに流れてきた教授の投稿で以下のニュースを知りました。

 ※出版社エルゼビアが抱える学術誌の編集者が一斉に辞職 その雑誌は大手出版社エルゼビアが保有するもので、高額料金を学術誌購読に課しているエルゼビア社に対する編集部の反発から今回の騒動につながったようです。

近頃、学問に関する情報やデータへのアクセスを自由にできるようにしよう、という流れが大きくなっている気がします。



とはいえ、オープンアクセスジャーナルの中には、高い掲載料を投稿者に要求し質の低い論文でも載せてしまうようなハゲタカジャーナルが増えてきているという問題があります。

 ※ハゲタカジャーナルを生む捕食出版とは、(Wikipedia)

世に出す知見として値するかどうか、論文を吟味する"peer review = 査読"というプロセスがやはり大事で、peer-reviewed journalに掲載された論文が医学の礎を築くのでしょう。

Peer reviewを受けていない論文は、ネット上に散見される医療に関するトンデモ情報のようなものである可能性も含み、一般的にpeer reviewを受けた論文よりも信頼性は劣ります。



では、われわれが論文を手にして読む際にかかる値段は何によって決まるでしょう?

それは、出版に関わる人の労働力です。

本や雑誌は出版するよりもオンラインで利用できるようにする方が労働力を必要としないでしょうから、AmazonでKindle本をより安く購入できるように、論文を手にして読む際にかかる費用はオンライン化と共に安価になっていくのでしょうか。

実際にわたしの周りでは雑誌を手にとって読むというニーズは減っていて、論文をオンラインで読む、またはダウンロードして管理しておくという医師がほとんどです。

より多くの人に読んでもらい論文自体の評価を受ける、という意味では、コストのあまりかからないオンラインでの医学知見の広がりは医学の発展に貢献しそうです。

ジャーナルに掲載されているというだけで鵜呑みにせず、論文読者の我々が批判的吟味のスタンスを持つというのが大事で、医学知見を上手く臨床現場に活かしたいですね。



冒頭にご紹介したエルゼビア社を辞めた編集部は新しいオープンアクセスジャーナルを立ち上げたそうです。その運営を支援することになったマサチューセッツ工科大学図書館のビジョンは以下のものでした。

"A world where enduring, abundant, equitable, and meaningful access to information serves to empower and inspire humanity"


情報へのアクセスの手段はこれからどんどん変化していきそうです。


#代表ブログ #情報へのアクセス #批判的吟味

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