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細切れな医師の時間




医療者間の病院内での連絡手段として多くは携帯電話やPHSが使われています。

連絡ツールとして非常に便利なのですが、いつでも電話がかかってくる状態というのは医師にとってストレスです。

院内で電話を使う一つの弊害は、集中できる「まとまった時間」を確保することが難しくなることです。

携帯/PHSの前は院内ポケベルの時代があったようです。 現代はポケベル時代と比べて連絡がとりやすくなった分、医師に連絡をとる敷居が下がっていて、以前は連絡しなかったような案件でも気軽に連絡できる環境です。

便利になった分、勤務時間中にまとまって集中できる環境はほぼなくなり、同時に並行して作業をこなすマルチタスクが求められています。

外科医の場合、手術中という時間がPHSから解放されシングルタスクに集中できる至福の時間かもしれません。

急性期病院に勤めていて院内PHSを持っていると、ノイズのない没頭できる時間をデスクに座って長時間確保するのは困難ではないでしょうか。



一流になるためには1万時間の積み上げが必要である、といわれています。

マルコム・グラッドウェル著の「天才!成功する人々の法則」から良く引用される話で、スポーツ選手などのなかで「一流」と呼ばれる人たちがそこまでに至る背景を分析した本です。

医師に置き換えても納得しやすい話で、例えば、先進的な手術が上手くなるためには、多くの症例が集まる病院で多くの先進的手術を執刀することが最も近道でしょう。

ただ、手術手技のようなon-the-job trainingによって向上していく臨床能力は良いのですが、それ以外の別の能力を獲得しようとすると、まとまった時間がとれない医師という仕事は不利な職業だと思います。

「まとまった時間」を確保するために勤務後に医局に残って自己研鑽に励んだり、週末の時間を勉強会などで犠牲にしている医師は散見されますが、それではプライベートや家族との時間が犠牲になってしまいます。





「まとまった時間」を確保するオススメの環境が2つあります。

1つは長距離移動中。

学会などの出張時に飛行機や新幹線に乗る機会があると思いますが、椅子に座って目的地までの移動時間中は「まとまった時間」を確保できるチャンスです。

注:移動中というのは睡魔が襲ってきやすいので強い意思が必要です..笑

また、留学中も「まとまった時間」を確保できる特別な時間です。

労働環境が日本と異なり夕方以降はフリーとになることが多いので、日本にいる時には進まなかったアカデミックワークなどの作業が捗り、業績を伸ばす人が多い印象です。

また、環境の変化により良いアイデアが生まれやすく、これまでチャレンジできなかったことに踏み出すには留学は良いタイミングだと思います。



残念ながら長距離移動も留学も、多くの医師にとっては非日常的な環境です。

日常にある細切れの可処分時間を何に使うかが、何かを成すには重要なのではないでしょうか。

わたしは病院内でも個人のスマートフォンを持ち歩き、インプットもアウトプットも、その場ですぐに実行できるようにしています。

将来、病院内で採用される端末がスマートフォンなのか、ウェアラブルデバイスなのか、それとも新しい何らかのデバイスになるのかはわかりませんが、これらのデバイスを用いることで細切れの可処分時間を意味のある時間に昇華できるでしょう。

医師であるからには、自分の細かい可処分時間をかき集めて、医学知見に接する時間を増やす努力をしたいものです。


#代表ブログ  #細切れ時間  #protectedtime

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