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新しい手術術式が日の目を見るために必要なこと

最終更新: 2019年5月5日




スギ・ヒノキから花粉が舞い散る、花粉症にとっては厳しい季節となってきました。

医療業界においては春の学会シーズンが到来しようとしています。

ひとりの整形外科医として、一足先に先日、横浜で行われた国際学会に参加してきましたので、そこで感じたことを書こうかと思います。

今回の国際学会は発表・質疑応答は英語ですが、Asia Pacificと冠する学会でしたので特に東アジアからの発表が多い印象でした。同じアジアということでstudy populationが近く、深いdiscussionができる素晴らしい学会でした。



個人的に一番興味深かったのは新しい手術術式の工夫を紹介してくれた韓国からの発表です。

発想が斬新ですが、術者が慣れていればラーニングカーブをそこまで要さない印象があり、広く使われる術式になりうると思いました。

その場でpubmedで調べて分かったのですが、この手技は脊椎領域のトップジャーナルに既に論文として2018年に掲載されていました。

論文自体はマニアックな話ですが、Quotomy内にもコメントを書いたので、興味があって論文を知りたい方はこちらをチェックしてください。

https://quotomy.com/journal.php?pmid=29496626







新しい医療、特に現場で工夫の余地がある「手術技術」が発展していくには、アイデアや発想が斬新であることはもちろん大事ですが、それだけでは難しいと感じています。

以下の4つが大事かな、と。


①実際に困っている現場の痛みに気がつく。


②Peer reviewedの英文ジャーナルに掲載されている。


③使いやすい。


④時流に合っている。




かなーり脊椎外科医に寄ったマニアックな考察になりますが、今回の手技でいうと、、、

①頚椎前方椎体切除(corpectomy)を行う場合に移植骨をどこから持ってくるかという問題は未解決。腸骨を使用することで対応できますが、採骨部痛などの問題があった。

②論文化してるし、国際学会でも発表している。論文化されている手技の方が追試験など他施設でも行われて発展しやすい。

③特別な手術デバイスがいらない。例えば勤務先の病院にない医療機器を要する手技だと、もし適応患者さんがいてもできない。

(パラダイムシフトをきたすような全く新しい手術手技に関しては、これはむしろ逆で、特別なトレーニングやライセンスが必要であるというレギュレーションを設けたほうが良い)

④数年前から頚椎前方手術の重要性が見直されている。



この4項目が満たされない手技はなかなか広まらず、少ない施設のみで行われている日の目をみない術式となってしまうでしょう。

今回の術式は4項目を満たすと思いますので、その発展を興味深く見守っていきたいと思います。



今回も学会で新しい知見に出会えました。

オンラインでも日常的に医師が新しい医学知見と出会える環境を作りたいと思います。

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https://www.quotomy.com/



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